当方自作の300Bシングルアンプ（17作目）です。長文の商品説明で恐縮ですが、お許し下さい。
雑誌の記事を参考に、改良を加え完成させたものです。先月末完成したばかりで、その後約20時間ほどテストを兼ねてアイドリングを致しました。
テスト環境は、８畳洋間にオーディオサーバー～ヤマハネットワークプレーヤー～当機～ヤマハNS1クラシック。主として、ベートーベン弦楽四重奏曲、John Coltrane、Celine Dion等の女性ボーカルを聴きましたが、どの曲でも大変気持ちの良い音楽を聴かせてくれております。
特に空気感が秀逸で、これはさすが300Bだと自画自賛しております。また女性ボーカルの色気にはゾクッとさせるものがあります。（これらはあくまで製作者個人の評価ではありますので、ご参考程度に願います。）
シャーシは、高級感を出すため側板を付けて、ペイントは今回染めＱを使ってみました。このアンプで1本を使い切りましたが、雰囲気の良いアンプに仕上がりました。ただ製作の過程によるキズ・スレやムラ等がありますので、写真でご確認の上ご了解願います。
使用パーツは1点以外は全て新品です。電源用SHIZUKIのオイルコンデンサー100μFは以前300Bアンプから取り外した高級品です、性能の劣化はありません。電源トランスはゼネラルトランスのPMC-170M、出力トランスはソフトンのRW-20、チョークトランスはPMC-817Hと、全て定評のあるものです。真空管は、整流管にロシアSOVTEK製5AR4、電圧増幅管にロシア製 6SJ7互換（金色塗装）、出力管はPSVAN 300Bマッチドペアです。サイズは、幅約38cm・奥行約20cm（突起部除く）・高さ約19cm、重さは約11kgです。
300Bシングルアンプの製作はこれで17台目です。過去の作品はこのオークションに出品して、落札者様から音が良いと高く評価を頂いております。
毎回若干の改良を加えておりますが、今回も音をよくするため、写真の通りパーツを厳選しております。また、全ての抵抗はテスターで選別して左右の差異を0.0～0.5％以内にそろえております。これらにより、ノイズ感が無く透明度の高い音になっていると思います。
出力トランスの1次側は、2.7Ωと5KΩの内、5KΩに繋いでおります（2次側は6Ωです）。これは、DFの向上とヒズミ低下を狙ったものです。
300Bのヒーターは直流にしておりますので、ハムはありません。ヒーターの交流・直流比較は色々なされておりますが、ハムの心配がほとんど無い直流ヒーターが良いと思います。自己バイアスなので調整は一切不要です。
300B作成も20作近くなりました、今までの経験を踏まえて内部写真の通り工夫と手間をかけて良い音に仕上げました。但し音の妥協を少なくした結果、このアンプの部品代もかなり高額となっております。ぜひ良いアンプを作り続けられるよう、皆さまのご協力をお願いいたします。
なお、当方自作のアンプは長期修理保証を致しますので安心してご使用頂けます。万一の故障には私の可能な限り、送料・パーツ代実費のご負担のみで修理を行います。（但し、落札者様が内部を加工された場合はこの限りではありません。）

おまけとして、写真のUSA製6SJ7GT（長期保管品につき、保証はありません）を付けます。ロシア管と差し替えて音の違いをお楽しみ下さい。
ご質問があれば何なりとお申し付け下さい。
発送は、極厚の段ボールに入れ厳重梱包し、兵庫県発クロネコ120サイズとなります。電源コードと参考回路図、使用説明書がつきます。よろしくお願い致します。
（2022年 6月 5日 17時 15分 追加）チョークトランスの表記を間違えました。正しくは、タムラトランス製品で完動品です、お詫びし訂正します。（2022年 6月 8日 16時 32分 追加）質問7の回答で、通常ボリュームの位置を間違って書いてしまいましたので、訂正します。8畳の洋間で、出力音圧レベル86dB/W/mのスピーカを繋いだ場合、このアンプの通常のボリュームは10時～11時の位置です。（2022年 6月 10日 22時 43分 追加）ご質問11の回答の一部が書き切れなかったので、こちらに書きます。ご質問「また、NFBを かける場合とかけない場合を選択出来る回路構成も良いのではとも考えますが如何ですか？」回答：私は、回路はシンプルの方が良いと考えております。アンプの究極の理想は、「ゲイン付きのコード」と誰かが言ったように思いますが、その通りだと思います。
そこでNFBですが、5極管では必須の回路ですが、3極管特にシングルアンプでは、必要かどうか議論が分かれるところです。私は経験上、300Bシングルは化粧なしで聴く方が良いと考えております。従って、もともと不要なNFBとの切り替えは当然不要です。
市販のアンプの場合は、多くの人のニーズを満たすため、NFBを多段階とかON-OFFにしたり等の回路を設けておりますが、それは多少音を犠牲にしても、マーケットに対応するためでしょう。（2022年 6月 12日 6時 02分 追加）状態を間違って、「ややキズやヨゴレ有り」としていますが間違いです。 正しくは「新品・未使用品」です。お詫びして訂正します。