新藤源国義!! 在銘年期入り入念作! 特別保存刀剣 青江のような小足頻りに入る名刀
筑前信国の分流に南部信国派があり、その初代信国は始祖山城信国の十代孫と称しています。筑前福岡より江戸に出たのち、天和年間に奥州南部盛岡に移住し、実弟国義と共に一派を築いた実力者です。本作の国義は名を新藤治郎兵衛といい、南部藩主南部重信に招聘されて兄の信国より早く藩工となった名工です。南部信国派の作には筑前信国風の丁子乱れを焼いたものが多いとされてますが、本作は直刃浅く湾れて小沸厚く付き小足の頻りに入った常に見るものとは異なる作風で、出来が抜群に優れている事や、年期が切られている点からも特別な作刀だと思われます。身幅が３２．５ミリと広く、また元先の幅差が少ない豪壮な姿で、反りが深めですが作風から青江の大磨上物に範を取ったようにも感じます。特別保存刀剣指定品
元禄十年は西暦1697年ですので325年も前の作です。しかしその年月を感じさせない程に健全で研磨生類憐みの令(1687年)、江戸の大火(1698年)、赤穂事件(1702年)の同時代の歴史ある文化財です。是非大切に次代に繋いでください。

刃長 54.4cm/反り 1.3cm/元幅 32.5mm/元重 7.8mm/先幅 24.6mm/先重 5.6mm白鞘袋あり



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