1997年、ベトナム中部のダナン、ホイアン沖で、大量の貨物を積んだ15世紀後半から16世紀初頭のものと思われる沈没船が引き上げられ、20数万点と言われる陶磁器類が引き上げられ、世界中の注目を集めました。
（なぜか日本ではほとんど報道されなかったようです。）
優品は競売にかけられた結果、個人の収集家のもとに渡ったり、世界各地の博物館に収められました。当然、ベトナム国内の国立博物館も収蔵しています。
その際、小品等は、はかなりの数がベトナム国内の骨董市場に流出したようです。
今回出品する小品は出品者がベトナムのホーチミンの有名な骨董街で約10年前に買い求めた染付小壺です。高さは約5センチ、器壁には燕と思われる小鳥と草花が見事な筆さばきで描かれており、コバルトの発色も良好です。口縁部周辺には蓮華紋が描かれています。欠け、直しもなく、ベトナムの15～16世紀の陶磁器及び絵画の歴史を偲ぶのには格好の資料ではないでしょうか。
このような

サイズ：高さ 5センチ 直径 5.5センチ 重さ77グラム
（撮影時のライトの関係で多少、白っぽく写っているようです。実物はもう少し黄色がかっているかもしれません。）